2016年06月17日

猟果 正しいけれど正しくない編

仕事も一段楽したので家に戻って着替えようとしたら、着いて戻ってきた犬が屋根の方を気にしだした。
(うちの勝手口のほうはすぐ隣にある納屋と屋根がくっ付いていて雨の日もちょっとした作業ができるようになっている。
その納屋のほうの屋根は一部半透明の波プラを敷いている。)
最初は鼠か小鳥でも通り過ぎたんだろうと思ったので、放っておいて着替えを続けようとしたら「ワン」と一声。
”おや?”と思い犬が見上げてる屋根を下から見ると、ちょうど波プラのほうに影が。
鼠…にしては少し大きい、わっくどん…にしては毛が生えてる。
でも、ぴょこたんぴょこたん移動し猫とかよりはだいぶ小さい。
……!”(野)兎か!?”と、急いで納屋の二階へあがり、窓から屋根のほうを見ると野うさぎの子供がおろおろとしていた。
実は納屋の屋根のごく一部が裏山にかかってるような状態になっていて、そこからよく仔犬が屋根に上がってしまい鳴いて救援を求めることがあった。
だが、ウサギは初めてだ。(夜道では良く見かけたが家の敷地内にいるのも初めて(犬がいるから当然))
仔兎の動き自体はそんなに機敏ではなかったので捕まえられそうだったが、屋根の上での捕り物はさすがに怖い(体重的に)。
棒とかで追い立てようにも屋根の一部の段差は越えられそうになく(超えられるのならとうに逃げてるだろうし)無理。
少し考えを巡らし思い出したのが、(今は埋めた小さな)池の掃除用の網の存在。
前に見かけたからまだあるはず、と納屋を出て探しに行くとすぐ発見。
再び納屋の二階に上がる。
改めて伺うと、緊張とかで疲れたのかややぐったりとしている。
IMG_0639.JPG
しかも、もう一つの窓の側でじっとしてくれている。
これはチャンスと、できるだけ気配を消してもう一つの窓のほうに移動。
そっと、窓を開けても気づいていないのか逃げる様子はない。
ここぞと頭のほうから仔兎を掬い、無事捕獲。
IMG_0640.JPG
後はそのまま移動し、裏山の入り口あたりでリリース。
緊急クエストクリア!
この後、犬や猫や鴉にやられてもそれは俺の関知することではない。


もっとも、仔兎を網に入れたまま目の前を通ったのにうんともすんとも言わなかった(まだ子供の上に狩りを教えてくれる先達犬がいなくなったので)うちの犬が追い立てることはないだろうし(というか、兎という存在をまだ知らなかったのかも)、犬がいるので当然野良猫や野良犬はそうそう寄ってこないし、リリースした後さっさと森の中に逃げていったので鴉にも襲われることはないだろう。
もう二度と人家には近寄らないだろうし……あ、そういや裏山には小型のフクロウがいるはずだっけ……うん、オラしらね。

タグ:動物 田舎 珍客
この記事へのコメント
グッジョブでした
Posted by 彷徨 at 2016年06月21日 17:01
逃げていくのを見送った後、もふってから逃がせばよかったと思ったのは内緒ですw
Posted by 壬風蛙 at 2016年06月30日 01:45
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